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2020.11.05

南條史生キュレーション:展覧会「素材―その形と心 The Material -Its Form and Spirit」開催

このたび、「gallery de kasuga」(東京・表参道)では、2020 年 11 月 5 日[木]から 12 月 20 日[日] まで、「素材―その形と心 The Material -Its Form and Spirit」を開催します。当ギャラリーは、 1896 年に創業した麻問屋を起源とする家系で生まれた素材の研究者、春日秀之が “サイエンス to アート”をコンセプトに、昨年秋にオープンした複合施設です。本展では、落合陽一、ジャン・ワン、 須田悦弘、宮永愛子など国内外の現代アーティスト 15 名が、それぞれ特徴のある素材から生まれた 多様な素材から制作した作品、24 点をご紹介します。キュレーションは、森美術館の元館長 (現特別顧問)、南條史生が手がけます。

[ 出展作家 ]

青木美歌
落合陽一
上出長右衛門窯+丸若屋
小林且典
アンディ・ ゴールズワージー
レギーネ・シューマン
ジャン・ワン
須田悦弘
照屋勇賢
内藤礼
西川勝人
宮永愛子
向山喜章
森万里子
ジェーン・リー

[ 開催概要 ]

展覧会名:素材-その形と心 The Material -Its Form and Spirit
会期:2020 年 11 月5日[木]-12 月 20 日[日] 12:00-18:00 (定休日:火曜日)
会場:gallery de kasuga (東京都渋谷区神宮前5-6-5 Path 表参道 A 棟 1F)
入場:無料
キュレーター:南條史生
主催:春日秀之(gallery de kasuga オーナー)
企画協力:エヌ・アンド・エー株式会社
問い合わせ:TEL: 03-6427-7319 Email: contact@gallerydekasuga.com
WEB サイト:https://www.gallerydekasuga.com/ja/

[ 主催者:春日秀之のメッセージ ]

私の家業は、1896年、日本の近代化の最中に長野県・善光寺界隈に麻問屋を創業しました。その後時代と共に扱う商品(素材)を変えながら事業を継続してきました。その4代目に生まれた私は素材の研究者となり、“素材の表現手法” の探求を続けています。

特に、幼少から慣れ親しんだ工業用素材を、視点と発想を変えて、一般コンシュマーやアーティスト向けに用途を広げてきました。サイエンスとアートを融合させることによ り、素材の本質的な魅力を引き出し、様々な商品やアート 作品を創り出しています。特に、日本独自の機能と感性が 融合した素材を “ブランド化” して、パリ、ミラノ、ニュー ヨークなどの欧米の都市で発表してきました。

そして、2019年に” 素材のブランディング”という新しい概念を体現できる空間として、ギャラリー・ドゥ・カスガ (gallery de kasuga)を東京・表参道にて開業しました

この度、ギャラリー・ドゥ・カスガにて南條史生氏と素材の表現の可能性や未来について協働します。アートと素材の関係性に着目し、素材の多様な可能性を皆様に体感頂く機会をつくりたいと思います。

日本は、世界のものづくりを支える素材大国です。日本人の技術を極めようとする情熱と卓越した創造力がこれからも素晴らしい素材を生み出していくと信じています。そして、素材の感性的な価値に着目することで、新しい創造産業を素材と共に創出していきたいと思います。

gallery de kasuga 春日秀之

[ キュレーター:南條史生のメッセージ ]

このたび素材のギャラリーというユニークな事業を立ち上げた、春日秀之氏の招きで、ギャラリー・ドゥ・カスガにおいて、素材に焦点を当てた現代美術の展覧会を開催する運びとなりました。

素材の開発は、あらゆる産業にとってきわめて重要な問題です。技術や産業の発展も、新しい素材によって次なる発展が可能になります。また新素材が作り出す、新しい美学が、新しいアートの発展の契機となる事実も、歴史上繰り返されてきました。

多くのアーティストが素材に興味を持ち、その扱いに習熟することで新しい可能性を開いています。そこで、それぞれ特徴のある素材から生まれた現代美術の作品を25点程選び出し、素材について考える機会としたいと思います。

出展されている作品は、ガラス、陶、木、ブロンズ、ステンレス、紙などを素材とした作品です。それらの多くはしばしば日本の伝統工芸においても使われてきた素材です。 また一部は、最新のテクノロジーによって生み出された技術を用いています。そこで本展では、アーティストの創造的なアイデアで、異なった素材から生み出されたアート作品の数々と、その物作りの取り組みを紹介し、素材が生み出す多様な可能性を楽しんでいただきたいと思います。

キュレーター 南條史生

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